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虐待に関する意識調査実施結果報告虐待に関する意識調査実施結果報告

2011年12月1日
専務理事 小川泰子

 2011年1月に特別養護老人ホームラポール三ツ沢の入居者ご家族より出された「性的虐待の疑い」があるという苦情について、2011年5月28日付けで当法人ホームページに報告させていただきました。第三者調査が入り「虐待の事実は確認されない」との結論が出ましたが、このような苦情が出されたことに関して法人として重く受け止めています。事実ではなかったにしろ、ご家族に不信や不安を持たせことは大変申し訳なく、このことは「さらなる人権の尊重の実現」の徹底をはかることでしか信頼の回復は出来ないものと思っています。

 今回「虐待に関する意識調査」を、「虐待」「拘束」等人権の尊重に対する意識を強めるための職員への共育指導の一環として実施しました。
苦情を出されたご家族も職員教育の徹底を強く要望され、こうした意識調査を求められていましたので、この結果は横浜市にも報告させていただきました。

 また、2011年11月12日に開催しました当法人の評議員会、理事会、その前に実施した監事監査でも報告させていただき、「さらなる職員の質の向上を」との意見をいただきました。

 本日、当法人ホームページにおいても報告させていただき、関係者の皆さま、地域の皆さまからのさらなるご指導を心からお願い申し上げるものです。

「高齢者・家族の心に耳を傾けるケアをめざして-施設職員のための高齢者虐待防止の手引き」
(平成21年3月 神奈川県保健福祉部高齢福祉課)より抜粋
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虐待に関する意識調査実施概要

  1. 実施目的
    法人職員やワーカーズ・コレクティブメンバーの「人権」や「拘束」に対する意識を調査することで、人権に対する意識を強めるとともに、今後の共育や人材育成に活かすために実施しました。
  2. 実施期間
    2011年8月2日(火)~2011年8月26日(金)
  3. 実施方法
    「高齢者・家族の心に耳を傾けるケアをめざして-施設職員のための高齢者虐待防止の手引き」(平成21年3月 神奈川県保健福祉部高齢福祉課)に掲載されている自己点検シート(チェックリスト)スタッフ用を職員・ワーカーズ・コレクティブメンバーに配布し、期日までに回答されたものを集計した。
  4. 実施事業所及びワーカーズ・コレクティブ
      ラポール藤沢(特養、ショートステイ、デイサービス)
      ラポール城南(サテライト特養、認知症デイ、訪問介護、夜間訪問)
      ラポール平塚(訪問介護)
      ラポール三ツ沢(特養、ショートステイ)
      ラポール上和田(デイサービス)
      ラポール西寺尾(デイサービス、グループホーム)
      在宅介護支援センター ラポール藤沢
      ケアプランセンターラポール
      藤沢市辻堂地域包括支援センター
      サポートハウス「和」
      サポートハウス「ラポール城南」
      サポートハウス「カントゥ・西寺尾」
      ワーカーズ・コレクティブ「実結」
      NPO法人ワーカーズ・コレクティブ実結
      ライフサポートワーカーズ・コレクティブ「かるがも」
      NPO法人ワーカーズ・コレクティブいっ歩
      ワーカーズ・コレクティブくっくSUN
      ライフサポートワーカーズ・コレクティブむすび
  5. 回答者数
    284名
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虐待に関する意識調査集計結果報告

2011年11月12日
文責 専務理事 小川泰子

 社会福祉法人いきいき福祉会は、「人権の尊重」を基本理念として、全ての業務の判断基準を「利用者本位」としてきました。また、自分の失敗やハットしたこと、反省すること、同僚の仕事に疑問を感じたことなどを「正直」に報告することが「改善」の近道だということも繰り返し共育してきました。

 しかし、2011年1月に特別養護老人ホームラポール三ツ沢のご利用者ご家族から「性的虐待の疑いがある」という大変深刻な苦情が出されました。このことを当法人全体で重く受け止め、再度職員育成・管理の点検・評価の機会とし、全事業所で「虐待に関する意識調査」の実施に取組みました。

 この意識調査は、2009年度にラポール三ツ沢で実施したものですが、法人全体で取り組むことで、毎日の業務上での職員の虐待に対する意識をさらに高めるものとなるようにしたいと考えました。

 今回の調査をスタートに、毎年法人全体でこのような調査を実施し、研修等共育人材育成の基本、法人職員の人事管理責任の基本となるように活用したいと考えます。

今回の調査から

  1. 高齢者虐待に関する「知識」としては認識しているが、日常の介護現場での行動判断に迷いを持つ介護職の姿が見えます。
  2. 「安全」確保と「拘束」問題の葛藤の様子がうかがえます。
  3. 知識や技術の未熟による不安を感じている職員が多く、研修の在り方が課題です。
  4. 言葉遣いの徹底が急務です。
  5. 同性介助は、業界全体に男性の介護職員が増えている今日、大変深刻な問題です。職員のストレスにもなっているこの問題は常に経営者側の努力義務です。
  6. 施設設備環境により入浴などは他者の目が気になる設計課題があります。
    その環境の中でどのように介護するか、介護のプロとしての工夫が必要です。
  7. 全体としては、認識はあるが、実践としては問題があり、ご利用者やご家族の不満や不信につながっているということが集計結果から読み取れます。

以上

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ラポール三ツ沢で実施した虐待に関する意識調査実施結果(状況分析)

特別養護老人ホーム ラポール三ツ沢
施設長 荻原満寿美

 今回、ラポール三ツ沢では、自己点検シートを単独で集計し、職員の虐待に対する意識とケアの実態に焦点を当て状況分析を行いました。

1− チェック表の結果

1− 虐待防止の取り組み状況と「不適切なケアがある」と認められた項目(抜粋)

(回答者数67)
12 虐待防止についての施設としての取組みがある (はい:62) 5 安全のために行う身体拘束は虐待にあたらない (はい:28)
13 ケアの質の向上に向けた施設としての取組みがある (はい:59) 16 自分や他職員の介護の仕方に疑問を感じることがある (はい:48)
17 自分の働く施設では虐待はないと思う (はい:52) 18 虐待まではいかないが、不適切なケアがあると思う (はい:48)
19 感じた疑問を同僚や上司を話し合える状況である (はい:57) 20 不適切なケアだが、せざるを得ない場合がある (はい:35)
●「不適切なケアがある」について

 利用者に受け入れられないが、せざるを得ないケアを実施している場合や、職員の利用者への言葉かけが虐待に値することを認識していると考えられる。

 また、身体拘束が虐待に値することを充分に認識していない職員がいる。
職員の率直な意見として、現場でのケアに「困惑」がある。
利用者から介護に抵抗を受けた場合など、「しなければならないケア」が「適切なのか」と迷いや不安をもってケアにあたっている現状がある。

2− 未熟なケアがある

(回答者数67)
27 子どもにたいしてするような対応や声かけがある (はい:17)
29 性的な冗談や身体についての話題にすることがある (はい:5)

3− 同性介護はできていない

(回答者数67)
26 女性利用者の入浴や排泄介助を男性職員が行うことがある (はい:59)

2− 分析結果

  1. 開設以来、増員や退職で新しい職員が増えた事に対して、教育が追いついていない。高齢者虐待の意識が、職員全体に充分伝わっていない。
  2. 法人の基本理念である「人権の尊重」の上に立ち、虐待や拘束については入職時オリエンテーシと定例研修にて周知してきたが、高齢者ケア(認知症ケア)の理解・技術が不十分であること、それに伴う現場でのケアへの戸惑いがある。
  3. 設問17 「自分の働く施設では虐待はないと思う」で「いいえ」と答えた職員は、比較的経験年数が長い職員層であり、交替勤務で介護職の手薄な時間帯において、「常にその危険をはらんでいる」という意識を持っている。
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